伝統文化継承イベント
『 鷺の舞 TRAD TOUCH 』
- <開催目的>
- 衰退する鷺の舞に、より多くの人が興味をもってもらい、鷺の舞の保存•伝承につなげる活動をめざす
- <展示内容>
- 鷺の舞をコンセプトにした山口在住の若手作家による作品を展示
- <開催日時>
- 2007年7月20日(金)〜7月27日(金) 18:00〜22:00
(祇園祭開催期間) - <開催場所>
- 岡村材木ガレージ(山口市堂の前町1−9)
岡村材木店敷地内日本家屋(※築150年) - <参加アーティスト>
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takuwan (音楽) 音楽クリエーター pacca paca (陶芸) 陶芸家 山口県美展 佳作 大中 和典 (陶芸) 陶芸家 朝日現代クラフト入選、山口県美展 佳作 今岡 彩美 (絵画) 美術作家 佐伯 和章 (彫銀) KO silver 代表 原 恵美 (布) cafe haranaka 田村 典子 (布、石) スピリチュアルファッションクリエーター FIT卒業 - <企画立案と空間構成>
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藏田章子 (京都造形大学 通信教育学部 環境デザイン科 建築デザインコース 在籍) 笠川由美 (京都造形大学 通信教育学部 環境デザイン科 建築デザインコース 在籍) 松尾恵 (京都造形大学 通信教育学部 環境デザイン科 建築デザインコース 在籍) 土屋彩子 (京都造形大学 通信教育学部 環境デザイン科 建築デザインコース 卒業) - <電気工事>
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柏良治 (有限会社 かしわ製作所 代表) - <会場設営とパーティー運営>
- 松原昭子、大中和典、岡村克昭、多久和学、原恵、中山綾子、佐伯和章、田村典子
- <イベント>
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(祇園祭りの初日、実際に舞われる鷺の舞によせて、企画展のオープニングパーティーを開催。)
20:00〜 開場
伝統的な鷺の舞を上映
最後の舞を鑑賞21:45 オープニングイベント 『鷺の舞+takuwan』による Live Session 出演: 山本太史、山本竜二 (鷺) 山本繁昭 (笛) takuwan (キーボード&PC)
- <活動内容概要>
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長禄三年(1459年)大内教弘が京都から八神社、祇園会とともに移してきたと言われる山口鷺の舞を新しいスタイルで提案し、若い世代や周辺住民にカッコイイと思われるようなきっかけを作る。
昔から鷺の舞を守ってきた頭屋が4から2軒に減り、また大内文化保存のための保護区域からもはずれ、衰退の一途をたどる山口鷺の舞。従来とは異なる押し掛けではない保存、継承の方法を提案し、山口鷺にふたたび光のあたるきっかけを作る。
伝統という垣根をなくし、身近なものになればと考え活動するのが本企画である。
- <Trad Touch !!>
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若い世代に伝統芸能への興味をもってもらえるようなきっかけを提案する。過去と現代の融合。
山口祇園祭開催期間である7月20日〜27日まで、鷺の舞発祥の地である万福寺に隣接する築150年の日本家屋で、企画展示を行う。
まず、提灯でファサードを作る。山口の提灯祭りは、大内家26代目大内盛見が父母の冥福を祈るために、笹竹の上に高灯籠を灯したことが始まりと伝えられている。現在でも10万個以上の提灯に火が灯されるその景色は幻想的であり、山口市内で最も大きな祭りとなっている。
同じ大内家が興した祭りでも、鷺の舞が奉納される600年続く祇園祭より、450年の歴史の提灯祭りの方が圧倒的な集客率である。また、提灯の灯りが優美で幻想的であることからヒントを得て、伝統と現代をつなげる。昔から使用されている建具の障子、御簾障子、提灯、欄間などを使い空間を構成。障子を使い行灯を表現するものである。
昔からある提灯で作ったファサードの中には、現代的な発光ダイオードのイルミネーションを入れる。空間の中心に据える大きな提灯には、緑の電球を設える。過去と現在が融合した空間を提案する試みである。
改修した空間に、20代〜30代の陶芸家やクラフト作家、布作家に、鷺の舞から受けたインスピレーションをもとにした作品を制作したもらい、展示する。歴史的な資料や昔の写真を、現代作家の描いた絵画の横に設置し、両者が対比するような展示をする。鷺の舞の映像をコンテンポラリーにミックスした映像の上映をする。地元在住の音楽クリエーターによる、鷺の舞のお囃子をもとに制作された音楽が空間を包むような構成をする。
伝統は、伝統として固持するだけでなく、時代に合わせた切り口、見方をもたせてもよいのではないかと考えている。伝統芸能の新しい見方、切り口を提案し、一方的なおしつけでない山口鷺の舞の保存と継承のきっかけを作りたいと考えている。